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Dialog Code

『問いを重ね、“影の支柱”へ——山﨑浩介の思考プロセス』# Dialog Code

2025/07/02

「対話が変われば、スポーツはもっと変わるのか?」強くなるために必要なのは、トレーニングや技術だけではない。自分自身と向き合い、考え、気づくこと——それが次のステージへ進む鍵になる。『Dialog Code』—— アスリートたちの言葉から、その可能性を探るシリーズ。

今回登場するのは、山﨑 浩介(プロサッカー選手・横浜FC所属)。
さあ、彼の思考を紐解いていこう。


1.  スター選手への憧れと、初めての成功体験

中山(Dialog Partner):
サッカーとの最初の出会いで、記憶に残っている景色は何ですか?

山﨑:
記憶…結構鮮明に覚えているのは日韓ワールドカップですね。稲本さんがゴール決めた時。

中山:
誰とどこで見てたか覚えてますか?

山﨑:
家のテレビで見たのは記憶にあるので、多分家族とです。その頃もボールはすでに蹴り始めてたんですけど、そこらへんの記憶はあんまりなくて。サッカーでいうと、その試合観戦の記憶は結構ありますね。

中山:
どんな気持ちで見てましたか?

山﨑:
僕は当時小学校1年生だったんですけど、その日韓ワールドカップの時って日本中がすごい熱気だったじゃないですか。僕の周りもサッカーを始めてたりして。なんか、自然と見てた感じがしますね。日本国民として(笑)

中山:
もうその頃はボールを蹴っていたんですよね。

山﨑:
ボールは蹴ってたと思うんですよね。ちゃんと始めたのは小学校2年生なんで。ちょっと曖昧ですけど小1では蹴ってたかなと思います。

中山:
それぐらいの感覚なんですね、サッカーとの出会いは。

山﨑:
そうですね。

中山:
小2で始めた時のきっかけは覚えていますか?

山﨑:
小学校の友達がみんなやってたからですかね。自分も小1の時には始めたいって言ってたらしいんですけど、妹が産まれるタイミングか何かで入れず。それで、小2からチームに入った感じですね。

中山:
小2で本格的に始めて、一番嬉しかったサッカーの出来事で、一番古い記憶は何ですか?

山﨑:
なんだろう...小学校5年生の終わりですかね。新人戦みたいな大会があって。そこで地元の少年団に通ってたんですけど、その少年団で初めて優勝ができて、めっちゃ嬉しかった記憶がありますね。

中山:
これは何の大会ですか?

山﨑:
浦和とかは入ってなかったので、大宮だけの区の大会だったと思います。

中山:
優勝して嬉しいっていうのは自然だと思うんですけど、何が嬉しかったかは覚えていますか?

山﨑:
やっぱり当時は自分が中心でサッカーができていましたし、活躍もして、それで優勝に導けた。その達成感じゃないですけど、そこは初めて味わった気がします。

中山:
チームでは中心でやってたんですね。

山﨑:
そうですね。

中山:
当時は純粋にサッカーをやってるのが楽しい、みたいな感情でした? 他の感情はどうですか?

山﨑:
いやー、その当時は純粋に楽しかったですね。サッカーをすることが。

中山:
その時はプロはどれぐらい意識してましたか?

山﨑:
意識してたのかな...でも日韓ワールドカップで、活躍してる選手たちを見て、こうなれたらいいなっていうのはずっと思っていましたね。Jリーグとかというより、スター選手への憧れみたいな。

2. 悔しさと衝撃「もっといいプレーがしたい...」

中山:
一方で、悔しかったサッカーの出来事で一番若い時の記憶は何ですか?

山﨑:
小学校6年生の時のダノンカップですね。小5までは少年団だったんですけど、小6から僕たちが大宮アルディージャのジュニアの一期生になるタイミングだったんです。大宮がジュニアを作るっていうタイミングで、その一期生を集めるという形で大宮区のトレセンに入ってるところから選ばれたんです。

中山:
へ〜、そうなんですね。

山﨑:
それで小6で大宮アルディージャに入って、最初のダノンカップで何もできなかった。全然プレーがうまくいかなかった記憶があります。

中山:
何もできなかったというのは、もう少し言うとどういうことですか?

山﨑:
その時大宮で10番をつけさせてもらってたんですよ。ヴェルディとかレイソルとか有名なチームも参加している中でめちゃくちゃミスをしている自分がいて。そこで“めっちゃちっぽけな存在だ”って思った記憶がありますね。初めて外の世界を見たというか。悔しさと衝撃がありました。

中山:
この時はどんな感情でしたか?

山﨑:
悔しさもありましたし、放心状態だったような気がしますね。帰り道、両親の車に乗ってたんですけど、なんかぼーっとしてた記憶があるような気がします。

中山:
打ちひしがれていた感じなんですね。

山﨑:
そうですね。

中山:
この時は、プロになりたいという意識はありましたか?

山﨑:
大宮に入ってたので、やっぱりトップチームを意識するようになるじゃないですか。なので、大宮のトップチームっていうのは目標になってたかもしれないですね。

中山:
そんな中、他のクラブの同世代とやり、放心状態になったんですね。いわゆる“挫折”ですかね。

山﨑:
挫折ですね。

中山:
ジュニアユース時代から大学も含めて、学生時代の指導者の言葉で今の浩介さんに影響している言葉はありますか?

山﨑:
なんだろう…よくプロフィールとかに「座右の銘」とか書くじゃないですか?そういうのはないタイプなんですよね。その時々で響いていた指導者からの言葉はもちろんありましたけど、自分の体験としてリアルに感じていないから残らなかったんじゃないかなと思ってます。

中山:
では、指導者の言葉じゃなくてもいいですが、両親や先生などを含めた大人の言葉で残っているものはありますか?例えば僕であれば、父親が「人を大事にしなさい」「世の中は考え方次第」と言っていたこの2つはよく聞いていて。ジェットコースターが怖いって言った時も「(考え方次第だから)一番前に座って、自分が運転してると思ってみて」と言われ、そう考えて乗ってみたら克服しました(笑)今になって2つの言葉の意味はすごくわかるというか、記憶に残ってるんですよね。そういう観点だとどうですか?

山﨑:
両親からは、人として大事な「挨拶」や「礼儀」は口酸っぱく言われていました。子供の時は親から言われているから気をつけようという感じだったんですけど、今振り返るとサッカー選手以前に人としての部分を教えてくれていたんだなと思います。実際にその2つは、相手に良い印象を与えたり、信頼も生まれると思うんですよね。あとは、指導者とかには「真面目だね」とか「真面目すぎるよ」って言われてた記憶は残ってますね。

中山:
挨拶、礼儀については年齢を重ねるにつれて実感としてその意味を理解したんですね。「真面目だね」と言われることは浩介さん的にはどう思っていましたか?

山﨑:
自分では自分を普通だと思ってたので「なんで言われるんだろう?」って感じでしたね。

中山:
普通にしていることが、社会で言うと“真面目すぎる”みたいな評価だったというか。

山﨑:
はい。

中山:
あえて聞いてみたいのですが、仮にそこを客観視するとしたら自分は何が“真面目すぎた”と思いますか?

山﨑:
親から聞いた話なんですけど、小学校の時とかだと試合が1日に何試合もあって、試合と試合の間が結構空いたりするじゃないですか。チームメイトが遊んでたりしてる中でもストレッチとかしてたらしいんですよ。そういうのを見て、他の親とかにも「真面目だね」って言われてたらしいです。僕的には、それが普通だと思ってやってたんで、逆に「なんでそんな言われたんだろう?」って思ってました。

中山:
ちなみに、なんでやってたんですか?ストレッチとか。他の人がやってない時にでも。

山﨑:
なんでだろうな…

中山:
他の人がやっていないことなので、”意識高い”など言われる可能性もありますよね。でも当時の浩介さんはそれを普通にやっていた。

山﨑:
でもやっぱりいいプレーしたいとか、そういう想いだったような気もしますね。純粋にもっといいプレーをしたいから、ちゃんと準備しておこうって。だから準備してたと思います。

中山:
純粋にもっといいプレーがしたいからちゃんと準備しておこうという感じだったんですね。

3. 日々問いを立て、自分の芯を整える

中山:
当時から準備をしていた浩介さんですが、今、日々の練習で何か事前に考えて取り組んだり、準備することはありますか?

山﨑:
もともと準備はしっかりする方だったんですけど、大学の時に怪我をして、そこからより練習前の準備は心がけるようになりました。プロに入ってからも、怪我してから後悔したくないという思いはあったので。自分の中でやることは日によって変わったりしますが、ストレッチだったり、ちょっと重いものを持ったり、刺激を入れる場所を変えたり。怪我した後に「準備してなかったからだ」とは思いたくないので、そこはいつも意識していますね。

中山:
怪我のことも考え、体の状態の準備は意識されているんですね。“思考”の方はどうですか?練習前に「今日はこれやろう」とか考えたりしますか?

山﨑:
頭の方の準備も、今日これに取り組んでみようとか、それこそ前回の試合で出た反省を生かすために、今週ここを意識してみようみたいな準備はしています。

中山:
おー、なるほど。

山﨑:
あとは、いい意味で前の試合を引きずらないというか。負けたとしても、気持ちを切り替えるようにという思考の準備もしていますね。

中山:
「反省も含めて今週はこれを意識しよう」の部分は、どのタイミングで考えて、どんな方法で考えますか?例えば前日に書き出すとか、練習場に移動してる間に考えるとか。

山﨑:
練習場に移動してる時に、結構考えるかもしれないです。

中山:
車の中って感じですか?

山﨑:
そうですね。車の中って一人の空間になるじゃないですか。そこで考えてますね。

中山:
練習に向けていくつかテーマを持ったりしますか?それとも一つに絞ったりしますか?

山﨑:
僕はいくつも持っちゃうとパンクしちゃうので。「今日はキックのところに取り組んでみよう」とか「守備のここを意識してみよう」とか。あとは、マインド面で初心を忘れないようにというか、何のためにサッカーやってるかとか。やっぱり毎日同じ日々を過ごしてたら、サッカー選手っていうのが感覚として当たり前になりそうじゃないですか。なので、初心に一旦戻る気持ちを忘れない。そういった整理はやってますね。

中山:
なるほど。これは日常的にやっていますか?

山﨑:
ふと思った時にやってるかもしれないです。あとは、他のチームメイトとかを見て、見えることや感じることもあるじゃないですか。そういう時に、一旦自分に置き換えて振り返ったりしますね。

中山:
いわゆる反面教師的な感じですね。このマインドセットを一度することは、実際にどんな影響がありますか? それをするメリットは何だと考えますか?

山﨑:
自分の芯が保たれるというか。周りに流されずに、自分がやるべきことをやるというマインドになれるので、集中してやるべきプレーに向き合える感じですかね。だからやってるのかもしれないです。

中山:
先ほども話に出ていた「練習前にテーマを持つ」ことは、いつからやっていますか? 何かきっかけはありましたか?

山﨑:
小学校とか中学校の時に、指導者がよく言ってたんですよね。「練習前に自分のテーマを決めてやるのと、やらないのとじゃ違う」って。当時は漠然とやっていた記憶があります。でも大学に入ってからは、より意識的に取り組むようになったかもしれないです。

中山:
それはきっかけがあったのか、それとも自然とやりだしたのですか?

山﨑:
中学高校は試合にも出させてもらっていたので、そんなに強くは意識してなかったんですけど、大学に入って自分のちっぽけさとか、上には上がいるって気づかされたんですよね。その中で「この人たちに勝つにはどうしたらいいか?」とか、「指導者にちゃんと見てもらうにはどうしたらいいか?」って考えるようになって。大学の環境がきっかけだったかもしれないです。

中山:
なるほど。浩介さんなりの生存戦略のひとつとして必要なことだったんですね。

山﨑:
そうですね。高校までは、ある種の“当たり前”で試合に出てたって感覚もあって。大学ほどは意識してなかったと思います。

4. 「次へ」のセルフトークが、ピッチでの強さになる

中山:
では、試合前日の夜はどう過ごしていますか?考えることなどはありますか?

山﨑:
試合の前夜は、あまり考えすぎないようにしてますね。考えすぎると寝れなくなると気づいたので、ふんわり考えるようにしています。考えすぎないようにしてるって感じですね。

中山:
「ふんわり考える」って、どんな状態ですか?

山﨑:
自分のタスクとして、攻撃ではこれ、守備ではこれ。で、どういうマインドで挑むか。考えているのはそこぐらいですかね。

中山:
攻撃・守備・マインド面の3点で、大枠を整理するんですね。寝られないから前日の夜はふんわり考えるという話がありましたが、試合当日の朝や移動中に、何か考えることはありますか?

山﨑:
当日の朝は、相手選手の特徴の映像とかを見ることが多いですね。前々日ぐらいにもチームでも見てるんですけど、個人の特徴とかは当日の朝にもう一度整理したりしますね。

中山:
自分がどういうことをするかなどの整理よりも、相手の情報を入れるんですか?

山﨑:
そうですね、自分のことはだいたい前日には整理されているので、当日は相手の情報を入れるという作業をしてますね。もちろん前日までに考えていた自分のタスクについても当日もう一度考えますけど、当日はそんな感じです。時間があったら相手チームの映像も見ます。

中山:
なるほど。浩介さんは大事な試合やプレーの時は、どんなことを考えてることが多いですか?

山﨑:
最近は「どういうマインドで挑むか」が一番大事かなって思ってます。

中山:
おー。「最近は」って言ってましたけど、いつ頃からそれを一番大事だと思い始めたんですか?

山﨑:
それこそこういうこと(=対話や振り返り)をやり始めてからですかね。

中山:
これが大事だと思うようになったのは、なぜですか?

山﨑:
それまでもメンタリティの部分は大事だとは思ってたんですけど、プレーの成功・失敗とか結果にフォーカスしがちだったんですよね。でも、「自分がどういうメンタリティでプレーしているか」を軸にして、その中でできた、できなかった、じゃあ次はどうする?っていう、いいサイクルが実際の試合でもできてきたんですよ。それが成功体験として積み重なってきたので、そこから意識するようになった感じですね。

中山:
浩介さんの中で、成功体験が積み上がってきたんですね。実際、それはプレーにどう影響すると捉えてますか?

山﨑:
一喜一憂しなくなったっていうのが一番大きいかもしれないです。

中山:
一喜一憂しなくなると、ピッチ上でどんな良いことがありますか?

山﨑:
例えば、ミスがあっても、それがずっと頭に残る癖が以前はあったんですけど、対話を始めてからうまく切り替えられるようになって。ミスしても、「次どうする?」って。いい意味で変換できるようになりました。そこから一喜一憂しなくなりましたね。

中山:
それは大きな変化ですね。先ほどあまり良くない思考の話も出てましたが、たとえば浩介さんが良くない時はどんなセルフトークが頭に浮かびますか?

山﨑:
やっぱり「またミスしたくない」とか…周りからの評価とか見られ方も気になるし、ミスを恐れるようになるというか。そういうセルフトークが出てきちゃうかもしれません。

中山:
逆に、いい状態の時は、どんなセルフトークが頭にありますか?

山﨑:
「ミスしたのはもう過去で戻ってこない時間だから、次どうする?」とか、「次うまくいくためには何をすればいいか?」という感じになっていますね。

中山:
よくない時は過去のことや周りに思考が向いてて、いい時は「次」に思考が向いてる感じですね。

山﨑:
そうですね。

中山:
その違いは、サッカーのような展開が速く常に動き続ける競技の中では、すごく大きいですよね。

山﨑:
はい。うまくいかなくて引きずっちゃだめだと思っていても、自分の中で引きずっちゃうことって以前は結構あって。できないんじゃないかって。

中山:
以前は、というのは学生時代からもありましたか?

山﨑:
ありました。学生の時もあったし、プロに入ってからもありましたね。

中山:
長年付き合ってきた自分でもあるんですね。

山﨑:
だいぶ長く(笑)それが変わってきているのは、かなり大きいと思います。

5. 「で、どうする?」——影の不動の支柱になるために

中山:
試合時の話とはそれますが、普段サッカー以外の時間やオフの日に、サッカーのことを考える時間はどれくらいありますか?

山﨑:
僕はどちらかと言うとあんまり考えないようにしてるかもしれないです。

中山:
考えないようにしてるんですね。それはどうしてですか?

山﨑:
やっぱりオフはオフで、しっかり休みたくて。頭をリフレッシュさせるためにも、意識的に考えないようにしてます。

中山:
これは昔からですか?やり始めたタイミングはありますか?

山﨑:
いつだろう…鳥栖に移籍した時くらいからですかね。

中山:
プロに入って、途中からオフの日は考えないようにするというやり方をしているんですね。では、プロ1〜2年目の頃の自分と今の自分で、考え方で一番変わったところってどこですか?

山﨑:
やっぱり…メンタリティの部分なのかな。マインドというか。だいぶ変わったなって思ってますね。

中山:
プロ1年目は、どんな感じでしたか?

山﨑:
プロ1年目は、先輩や監督からの評価とかがすごく気になってました。ミスへの恐れとかもあって。さっき話した内容と重なる部分もありますけど、やっぱり「どう見られてるか」とか、そういうことを考えちゃう自分がいましたね。それこそ愛媛1年目の時です。

中山:
そこから今は、どう変わってきたと思いますか?

山﨑:
そこからはだいぶ「自分の軸がしっかりしたな」っていう感覚があります。周りの目とか、ミスに触れる日々じゃなくて、「自分にフォーカスして、自分とちゃんと向き合えるようになった」というか。

中山:
なるほど。先ほどのプレー中の思考とちょっと似てる部分がありますね。逆に、プロに入ってからも変わらず大事にしてきた考え方は何かありますか?

山﨑:
やっぱり「サッカーに向き合う姿勢」ですね。練習も100%でやるとか、準備のところからしっかり入っていくとか。そこはプロに入ってからもずっと大事にしてきたところです。

中山:
浩介さんは、僕のような外部の対話パートナーと話すこともありますが、印象に残っている対話や気づきは何かありますか?

山﨑:
それこそこれまでこういう対話をしてきたことって、あんまりなかったんですよね。その中で、「で、どうする?」っていうワードは、すごく印象に残ってますね。その問いかけの仕方が、僕の中では衝撃的で。今までは、「これを意識する」とか「これをやってみよう」とか、そういう感覚で考えてたんですけど、「で、どうする?」っていう問いによって、より深掘りできるというか、さらに深いところまで探ってくれる感覚があって。あの時の対話はすごく印象に残ってます。

中山:
より深く掘れる。あるいは、詰まりそうになった時にその問いがあることで、もう一個先に進めたり。時には複雑だった思考がシンプルになったりもしますよね。

山﨑:
はい、まさに。自分にとっては、力のある問いというか、まさにパワークエスチョンになったんです。

中山:
面白いです。では最後に、未来の話を聞かせてください。「今後どんな選手になっていきたいか」あるいは「自分のプレーを見た人に、どんなことを感じてもらいたいか」で言うとどうですか?

山﨑:
難しいですね…でも、自分のプレースタイル的に、目立つような部分はあまりないと思うんですけど、さりげないところでチームのために戦っている自分っていうのは、見てほしいなと思います。多分、自分の良さって客観的に見た時に分かりづらい部分もあると思うんですけど、「気が利くよね」「いたら助かるよね」とか、そういう選手を目指したいなとずっと思っていたので、そういった部分に少しでも気づいてもらえたら嬉しいですね。

中山:
そこを見てくれる人たちに、どんなことを感じてもらえたら嬉しいですか?

山﨑:
「チームにいて助かるよね」って、思ってもらえたらそれが一番嬉しいです。「いてくれてよかったな」みたいな。

中山:
まさに以前話していた「影の不動の支柱」ですね。

山﨑:
そうなりたいですね(笑)

中山:
リアリティがあって、面白いインタビューでした。ありがとうございました!


答えは、すぐには見つからないかもしれない。
それでも自分と向き合い、考え続けることが、次の一歩をつくる。
思考を解き明かす対話は続く。
『Dialog Code』——次は、誰の思考に触れようか。


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