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Dialog Code

『興奮の戦略──緊張を興奮に、戦術を安定剤に変える認知の技術』近江佑璃夏 # Dialog Code

2026/03/18

「対話が変われば、スポーツはもっと変わるのか?」

『Dialog Code』

強くなるために必要なのは、トレーニングや技術だけではない。アスリートが自分自身と向き合い、考え、気づくことで、次のステージへ進む鍵を探る対話記録。

今回登場するのは、
近江佑璃夏(プロフラッグフットボール選手・東京ヴェルディフラッグフットボール所属)

【Before Dialog】
フラッグフットボール。それは、アメリカンフットボールの戦略性と、誰もが楽しめる手軽さを併せ持つ「知的な格闘技」だ。1プレーごとにセットし、ハドル(作戦会議)を組み、完璧な「絵(Same picture)」を描き直す。その極限の反復の中で、近江佑璃夏はレシーバーとして、そしてチームの心臓としてフィールドを駆け抜ける。彼女が語るのは、単なる身体能力の誇示ではない。相手ディフェンスのわずかな隙を見極め、自らが「釣り」になるのか「決める役」になるのかを一瞬で選択する判断の質。そして、試合という名の「ギャンブル」を、勝つか負けるか分からない娯楽として楽しみ切る圧倒的な高揚感。そこには、競技を「人生のおまけ」と俯瞰しながらも、その瞬間にすべてを賭けるプロフェッショナルとしての潔さがある。2028年ロサンゼルス五輪を視界に捉え、日本初のプロ選手として道を切り拓く彼女が見つめるのは、金メダルという結果の先にある景色だ。なぜ彼女は、緊張を「興奮」と呼び換えるのか。なぜ「世界平和」という壮大な問いを、楕円形のボールに託すのか。さあ、彼女の思考を紐解いていこう。

【Code.1 - STATE】準備の静寂、感覚の躍動──「心の安定剤」としての戦略

中山:
試合中、判断がうまくいっている時のご自身の状態を、一言、もしくは短い文章で表すとしたら、どのような言葉になりますか?

近江:
「ゾーンに入っている」「1プレーに集中している」状態です。

中山:
その言葉について、もう少し具体的に教えていただけますか?

近江:
フラッグフットボール自体、判断の連続だと思っています。プレーが決まっていて、それを実行する競技なのですが、その中にもプレーの「絵」があるんですね。その絵通りに走ったとしても、相手のディフェンスがどうかによって、コースをどう微調整するか。それに加えて、キャッチした後にどこまで進むかとか、細かい判断がいろいろあって、私はそういう判断が得意だと思っています。 試合中に自分がうまくいっている時は、あまり気にしすぎていないというか、「次こうしなきゃ」ではなくて、本当にその1プレー1プレー、今やることをこなしていく感覚です。逆に「これしないとダメだ」みたいに考えると一気に崩れてしまう気がするので、今この瞬間に集中しながらやれている時が、ゾーンに入っている状態なんだろうなと思います。

中山:
なるほど。一般的に「ゾーンに入っている」と聞くと感覚的なイメージもありますが、近江さんの場合は、ご自身の中での判断基準というか、「今やるべきこと」がはっきりしている感覚に近いのでしょうか?

近江:
そうですね。

中山:
フラッグフットという競技そのものに「決まっていることをきちんと実行する」という大前提があると思います。その上で、良い状態の時は「やるべきことがはっきりしている」というお話でしたが、これは事前に決めていることの割合が多いのか、それともその場で変えていることの割合が多いのでしょうか?

近江:
対戦相手に関しては、初めて戦う相手が多いので、その場で考えて自分で判断する方が多いですね。

中山:
その場での判断がかなり大きいんですね。

近江:
はい。でももちろん、それも過去の経験から引き出しを引っ張ってきているとは思います。

中山:
一定の絵はあり、準備もしているけれど、実際にはその場での判断が重要になってくると。

近江:
はい。フットボールはアメフトもフラッグも「準備のスポーツ」と言われることが多いので、準備はめちゃめちゃしますね。相手の分析とか、自分たちのプレーの精度を高めることは、すごく大事になってくるスポーツかなと思います。

中山:
「判断のところは得意」と言えるのは、競技者としてすごく魅力的ですね。このフラッグフットにおける「判断の良さが得意です」というのは、具体的にはどういうことを指しているのでしょうか?

近江:
例えば、自分がフリーになるようにこのルートを走るのか、それとも自分が釣りになって他の選手をフリーにさせるのか。あとはランのプレーでも、自分が走るのか、もう一人のレシーバーに走らせた方がゲインできるのか。相手ディフェンスによって変わるそういう判断ですね。

中山:
そのあたりは、やはり経験をもとに即座に判断していく感覚が強いのでしょうか?それとも、事前準備や分析の延長線上にあるものなのでしょうか?

近江:
どれだけ分析やスカウティングをしても、実際に相手がその通りにやってくることって、世界大会だと特に少ないんです。傾向は出るけど、全く分析通りということはないので、結局は自分自身の判断になります。スカウティングは、心の安定剤みたいな感じかなと思います。

中山:
なるほど。そう伺うと、頭で考える部分と、一瞬で判断する感覚的な部分、その両方が求められているように感じます。瞬時に判断する感覚的な部分とのバランスは試合中かなり難しいのではないかと思ったのですが、そのあたりはどのように整理されているのでしょうか?

近江:
始まる前は「こうした方がいい」「こうしない方がいい」と考えているんですけど、セットした時はもう感覚ですね。そこからは。

中山:
なるほど。そこで明確に切り替わるんですね。動いていない時に頭を使う時間があって、実際にセットしてプレーが始まった後は、即興性のある状態に入っていく。

近江:
もちろん考えながら動いてはいるんですけど、瞬時の判断の方に切り替えるって感じですね。

中山:
どちらかというと、その瞬時の判断を優先している感覚なんですね。

近江:
そうですね。

中山:
近江さんの中で「これしないとダメだな」という思考が出てくる時は、あまり良くない状態だというお話がありました。実際にそういう状況になった時は、そこからどのようにリカバリーしていくのでしょうか?

近江:
フットボールの良さとして、1プレー1プレー区切れているので、1プレーで判断が悪かったとしても、次はまた違うプレーでやり直せます。例えばバスケだと時間が止まらないので引きずってしまいそうですが、フットボールは1プレーごとに区切られて整理する時間がある。そこで今の反省をします。その間に25秒あるんですけど、その25秒の間で「今のこれがダメだったな」という反省と、「次はこうしよう」という意識を整理して、次のプレーに挑むっていう感じですね。

中山:
では、1試合を通してずっと引きずってしまうことは、そこまで多くないのですね。

近江:
少ないと思いますね。

中山:
1プレーごとに区切りがあるからこそ、その25秒の間に反省と次のプランを考えられるということなのですね。

近江:
はい、そうです。

中山:
他競技の感覚からすると、すごく特徴的な構造です。

近江:
フットボールは選手同士のコミュニケーションもすごく多いと思います。毎回ハドルを組んで話しますし、サイドラインでコーチと話す機会もあります。上からビデオを撮って情報をくれるスタッフもいるので、試合中にいろんな人が関わりながら、戦略を組み立てていく感じですね。

中山:
高度な戦略があり、その上で現場の感覚も大事になる。本当に面白い競技ですね。その中で、いい状態に入るために意識的にやっていることはありますか?

近江:
特別な準備はしていないかもしれないんですけど、試合までの1時間の中で、自分の今日の調子を知るということをしています。調子がちょっと悪いなと思ったら、いつも以上にアップしたりキャッチボールしたり。そこは試合に向けてやっていることかなと思います。

中山:
「いい状態をつくる」というより、まずはその日のご自身の状態を把握することを大切にしているんですね。他競技だとファーストプレーを確実に成功させて流れをつくるという考え方もありますが、フラッグフットにおいても、そういった考え方はあるのでしょうか?

近江:
確かに、1シリーズ目で得点を取ることは重要視されていますね。

中山:
個人レベルの感覚とは少し違うんですね。

近江:
コーチの意向によりますね。一発のタッチダウンを狙う時もあれば、確実に5ヤードずつ進む考え方の人もいます。個人としては、どちらの考え方にも納得できますし、その1プレーがもしドロップだったとしても、全然切り替えられるなと思います。

中山:
やはり大前提として「やり直しができる」、1プレーごとに区切りがあるというのは、この競技の大きな特性ですね。

【Code.2 - EMOTION】興奮という定義──緊張をアグレッシブな熱量へ置換する

中山:
試合前や試合中に生じる「緊張」や「不安」は、近江さんにとってどのような存在ですか?

近江:
「興奮」や「スポーツというギャンブルを楽しむ」という存在です。

中山:
「ギャンブルを楽しむ」という表現。これは、確率を上げにいく感覚に近いのか、それともリスクを取りにいく感覚に近いのでしょうか?

近江:
確率を上げにいくタイプだと思います。

中山:
なぜそう思われるのか、もう少し詳しく聞かせてください。

近江:
強豪国と対戦するにあたって、リスクを取るよりかは、着実に少しずつ進めていって点を取り合う。フラッグフットはオフェンス寄りのスポーツなので、着実に積み重ねていって、相手も点を取るけどこっちも点を取る、そういう勝ち方を選ぶかなと思いました。

中山:
なるほど。その上で「スポーツというギャンブルを楽しむ」という表現ですが、そこにはどういう意図がありましたか?

近江:
スポーツって、極端に言えばなくても生きていける「娯楽」だというふうに考えています。その中で、自分が一番楽しいと感じるのは、勝つか負けるか分からない試合をやっている時なんです。圧倒的に勝っている試合も負けている試合も、楽しさより他の感情が強くなってしまう。でも、勝つか負けるか最後まで分からない時が、個人的には一番楽しい。その感じが、ギャンブルと似ているなと思ったんです。

中山:
だからこその「ギャンブル」なんですね。回答の中では「緊張」や「不安」というより、むしろそうした面白さや高揚感として語られていたのが印象的でした。マイナスに働くような緊張は、昔からあまり多くなかったのでしょうか?

近江:
緊張する時も全然あります。ただ、度合いは小さい気がします。パニックになるようなタイプではもともとないですね。

中山:
競技に関しては、いかがですか?

近江:
昔は緊張していましたが、初めての世界大会でも、すごく緊張したという感じではなかったです。むしろ、すごく楽しみだし、興奮しているなって思って。「緊張」って言ってしまうとネガティブに感じてしまう気がして、言い換えているというのもありますけどね。

中山:
ご自身の中で、意識的にそう捉えているんですね。そうするようになったのは、いつ頃からですか?

近江:
初めての世界大会だったと思います。周りは「緊張している」という人が多かったんですけど、自分は「これは緊張ではなくて、興奮だな」と感じたんです。それで「緊張じゃなくて、興奮だと思えばいいよ」と伝えていました。

中山:
その捉え方の違いは、近江さんのパフォーマンスにどのような影響を与えていると思いますか?

近江:
アグレッシブになれるのは、興奮の方かなと思います。緊張は不安とセットな気がして、「失敗したらどうしよう」という考えが浮かびやすいと思うんです。でも興奮しているのは「やるぞ」という意欲がある状態。だからポジティブな要素がたくさん含まれているのかなと思います。

【Code.3 - COGNITION】同一の絵画──個のエゴを溶かし、集合知を加速させる

中山:
近江さんにとって、フラッグフットボールという競技はどのような「ゲーム」だと捉えていますか?

近江:
「スピードが大事なチェス」であり、オフェンスが有利なゲームだと思っています。

中山:
その表現には、どのような意図が込められているのでしょうか?

近江:
戦術や戦略がすごく大切なんです。その上で、直線的な速さだけじゃなくて、横の動きや頭の回転も含めたトータルな「スピード」が重要だなと思っています。ボードゲームみたいに、相手の出方を考えながら、自分は次の2手、3手を読みながらやっていく競技かなと。

中山:
相手の駆け引きに対して何を返すか。では、チェスに例えた時に、ご自身はコマとしてどの役割に近いと感じますか?

近江:
最前線で戦う役割だと思います。「前で走ってこい」みたいな。キングとかがクォーターバックな気がしますね。

中山:
役割で言うと、ご自身は流れをつくる側なのか、それとも決める側なのか、どちらが近いのでしょうか?

近江:
「決める役」をかなり期待されていると思います。

中山:
その立場は、近江さんご自身の中ではしっくりきているのでしょうか?

近江:
始めた頃は、自分が活躍したいとすごく思っていたんです。でも、2年ぐらい前にキャプテンをさせてもらった時に、考えがガラッと変わって。自分が活躍しなくても、チームが勝てるようにサポートしたいなという思いになりました。今はチームが勝つことにこだわりを持っています。

中山:
以前は自分の立ち位置から見ていたけれど、今はボード全体を見ながら「どう勝つか」を考えているような感覚でしょうか?

近江:
そうですね。

中山:
この変化は、実際のプレーやパフォーマンスにどう繋がっていますか?

近江:
チームで戦っている意識が強くなったので、自分のミスに気を取られなくなったのが大きいです。学生の子がドロップして落ち込んでいても、自分はチームを引っ張るために周りに気配りをする。その方が、個人的にはすごくパフォーマンスがいいなと思いましたね。

中山:
チームへの意識を高めることで、自分のパフォーマンスをいい意味で気にしすぎなくなる。それはすごく面白い視点です。その上で、もし「チームの考え方を揃えること」と、「個々の判断を活かすこと」のどちらをより重視しますか?

近江:
考えをみんなで合わせることですかね。フットボール用語で「Same picture」という言葉があって、みんなで同じ絵を描けているかどうか、という意味なんです。5人全員が同じイメージをできているかどうか。その再現性が高まれば高まるほど、強いチームになるなと思っています。

中山:
先ほどの「ギャンブル」の話とも一貫していますね。まずは大前提として戦略を揃えることを重視されている。

【Code.4 - VISION】楕円の日常──金メダルの先に描く、公園のキャッチボール

中山:
この競技を続けていった先に、どのような状態や景色に辿り着いていたいと考えていますか?

近江:
「公園で楕円形ボールのキャッチボールの光景が見られること」と、「国内でのスポーツ文化の浸透と世界平和」です。

中山:
ご自身のことではなく社会全体の話になっているのが、近江さんらしいです。その理想に向けて、今はどんなことに取り組んでいると感じていますか?

近江:
フラッグフットボールはまだ国内ではマイナースポーツです。それを変えるためには、結果を残すしかない。2028年のロサンゼルスオリンピックがあるので、女子サッカーなどのように、結果を残して人口を増やしたい。そのために、選手として世界トップレベルになれるように取り組んでいます。

中山:
公園で楕円形のボールが飛んでいる光景、見てみたいですね。

近江:
アメリカだと、公園で練習していると「一緒にやる?」って声をかけてくれたりするんですよ。日本でも、楕円形のボールが一つあって、野球やサッカーと一緒に並んでいる世界ができたらいいなと思っています。

中山:
近江さんのプレーや発信を通じて、誰に一番影響を与えたいと考えていますか?

近江:
次の世代の子たちですね。世界大会やオリンピックの舞台に出たいと思えるような夢を持てたらいいなと思います。プロ選手になりたいという子たちが出てきたら、すごく嬉しいですね。

中山:
「世界平和」という言葉も出てきましたが、どのような経験からそう感じるのでしょうか?

近江:
世界大会に行くと、相手の背景などは全く関係なくて、お互いのベストを出してリスペクトしながら戦うんです。国際情勢も関係ない。結局、みんなが平和に暮らせたら一番幸せなのになって、ニュースを見ながらいつも思います。

中山:
実際に、スポーツが国境を越えていく瞬間を見てきた実感があるんですね。

近江:
はい。初めて行った世界大会の開催国がイスラエルだったんです。でもその後、戦地になってしまったのがショックで。オリンピックもそうですが、武器を持たない、平等なところで戦う形が、平和につながっていけばいいなと思っています。

中山:
リアルな体験から出た言葉なんですね。理想の未来のために、競技以外の部分でできることはどんなことだと思いますか?

近江:
日常の小さな思いやりが、世界平和につながると思っています。あとは公園で練習している時に、声をかけてくれた人に「こういうスポーツです」と伝えることも。日常の小さな行動も、きっとどこかにつながっているんじゃないかなと思っています。

中山:
もし理想の未来が実現した時、「これが残っていたら嬉しい」と思えるものは何でしょうか?

近江:
誰か一人のやる気や希望につながる影響を与えられていたら、それだけで嬉しいです。私の活動を見て、「自分も今やっていることをもっと頑張ろう」と思ってくれたら、それで十分かなと思います。

中山:
何か具体的な結果以上に、そのプロセス自体が大切だという感覚なんですね。本日はありがとうございました。今日のお話を通して、近江さんが競技の中で大切にしている思考や姿勢、そしてフラッグフットボールというスポーツが持つ可能性をとても深く感じることができました。近江さんの挑戦や発信が、これからこの競技に関わる次の世代や、まだフラッグフットボールを知らない人たちにも広がっていくことを、私自身とても楽しみにしています。そしていつか、本当に公園で楕円形のボールが当たり前のように飛び交う光景が見られる日が来ることも期待しています。今日は貴重なお話をありがとうございました。

近江:
ありがとうございました!

【After Dialog】
「緊張ではなく、興奮」。その言葉の置き換えに、近江佑璃夏という選手の強靭な精神性が凝縮されていた。不安をネガティブな重りとするのではなく、未知への挑戦に伴う「アグレッシブなエネルギー」へと変換する。この対話を通して浮かび上がったのは、彼女が競技を「生きるために不可欠なもの」としてではなく、最高に贅沢な「大人の遊び(ギャンブル)」として慈しんでいるという、驚くほど軽やかな境地だった。フラッグフットボール特有の、1プレーごとに訪れる25秒の断絶。彼女はその空白を、過去を切り捨て、次の「最適解」を再構築するための聖域として活用している。個人のミスに囚われず、チーム全員で「同じ絵(Same picture)」を描くことに心血を注ぐその姿勢は、キャプテンという経験を経て、自らのエゴを「勝利」という目的の中に溶け込ませた結果なのだろう。彼女が描くビジョンは、常にコートの外へと広がっている。公園で楕円形のボールが飛び交う日常、そして戦地となってしまったかつての開催地への祈り。スポーツを平和の象徴として捉える彼女のまなざしは、プロ選手という肩書きを超え、一人の人間としての誠実さに満ちている。「この道を信じて進め」という未来の自分への信頼は、まだ誰も歩んだことのないプロの荒野を、ワクワクするような「興奮」とともに歩み続ける彼女の、何よりの武器なのかもしれない。

『Dialog Code』

答えは、すぐには見つからないかもしれない。それでも自分と向き合い、考え続けることが、次の一歩をつくる。思考を解き明かす対話は続く。次は、誰の思考に触れようか。

【Athlete Profile】
近江 佑璃夏(おうみ・ゆりか)
1999年6月27日生まれ、大阪府出身。
プロフラッグフットボール選手。東京ヴェルディフラッグフットボール所属。
女子日本代表キャプテン。
アメフト一家に育ち、5歳から競技に親しむ。中学3年時には自ら同級生を集めてチームを結成し、いきなり全国優勝を果たすなど、幼少期から高いリーダーシップと勝負強さを発揮。立命館大学時代には強豪チアリーディング部で身体能力を磨き、カナダ留学を経て2021年に日本代表入り。初出場した世界選手権でGame MVPを受賞し、瞬く間に世界のトッププレーヤーへと上り詰めた。長らく一般企業の営業職としてフルタイムで働きながら、自ら女子チーム「Blue Roses」を立ち上げ代表を務めるなど、競技の普及と強化を牽引。2024年、日本代表キャプテンとして世界選手権3位という歴史的快挙を成し遂げると、2025年5月、東京ヴェルディと日本初の女子プロフラッグフットボール選手として契約を締結した。「戦略があれば体格差や性別を超えて勝てる」という競技の知性に魅了され、WR(ワイドレシーバー)やDB(ディフェンスバック)として攻守にわたり試合を支配する。2028年ロサンゼルス五輪での金メダル獲得を至上命題に掲げ、開拓者として日本のフラッグフットボール界に新たなプロの道を切り拓いている。
【Dialog Partner】
中山 知之(なかやま・ともゆき)
1995年1月26日生まれ、愛知県出身。
株式会社Athdemy 取締役CCO。
JFAアカデミー福島や世代別日本代表、海外リーグでのプレーといったアスリートとしての原体験を起点に、人間の「状態」と「パフォーマンス」の関係性を探求し続ける。異文化圏での教育コンサルタントや、国内大手不動産テック企業でのセールス/マネジメント経験など、多様な環境の中で「変化が生まれる構造」に向き合ってきた。現在はAthdemyにて、トップアスリートとの対話(Dialog)を通じて思考や感情に伴走。一貫して問い続けているのは、「人はどのような状態で本来の力を発揮するのか」。競技とビジネス、国内と海外といった境界を横断しながら、個人の内面にある思考や感情を言語化し、新たな気づきを共に生み出している。

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